城ヶ島の丘から見下ろす太平洋
GB350 Touring / Jogashima

GB350で行く
城ヶ島・三浦半島 日帰りツーリング記録

湾岸道路、巨大タンカー、城ヶ島大橋、馬の背洞門、生しらす丼。短いながらも、海の濃さがしっかり残る一日だった。

今回の行程

朝9時にGB350で出発。目的地は神奈川県三浦市の城ヶ島。行きは下道を多めに使い、途中から有料道路へ。帰りは横須賀の温泉に寄って、高速道路で帰宅した。

09:00GB350で出発。国道357号、湾岸道路を流す。
往路横浜方面から横須賀方面へ。衣笠IC、三浦縦貫道路、国道134号、県道26号方面をつないで城ヶ島へ。
12:00ごろ城ヶ島に到着。第二駐車場に停めて徒歩散策へ。
北側沿岸、西側商店街、南側の岩場、馬の背洞門、丘の上を歩く。
遅めの昼飯魚のかねあで、生しらすとネギトロの丼。
15:00ごろ城ヶ島公園は混雑気味だったため入口だけ見て次回へ。
帰路横須賀の温泉に寄り、高速道路で帰宅。

朝9時、湾岸道路から三浦半島へ

朝9時、GB350で城ヶ島へ向かった。まずは国道357号、湾岸道路を流す。倉庫街、港湾道路、トラックの流れ。観光地の海沿いとは違う、働く海の空気がある。

特に印象に残ったのは、港湾に停泊している巨大なタンカーを、高所の橋から見下ろした瞬間だった。普段は近くで見ることのない大きさの船が、海の上に静かに浮かんでいる。湾岸道路には、あの無骨な爽快さがある。

派手な絶景ではない。だが、港湾の上を走る道には、ツーリングの始まりとしてちょうどいい高揚感があった。

横浜方面を抜け、横須賀方面へ。途中から横浜横須賀道路に入り、衣笠ICを通って三浦縦貫道路、国道134号、引橋、県道26号あたりをつないで城ヶ島方面へ向かう。細かい道順よりも、街の密度が少しずつ薄くなり、海の気配が強くなっていく感じが良かった。

城ヶ島大橋を渡り、島へ入る

三浦市に入ると、景色は港町らしくなってきた。店の看板、細い道、海へ向かう車の流れ。城ヶ島大橋は、三浦半島と城ヶ島を結ぶ全長575メートルの橋で、完成は1960年4月。満潮時の海面からの高さは約21メートルある。

ただ島へ渡るための橋というより、港町の上をまたいで海へ飛び出していくような存在感がある。GB350で実際に渡ると、数字以上に長く感じる。12時ごろ城ヶ島に到着し、島の入口にある城ヶ島公園の第二駐車場へ。ヘルメットを脱ぐと、潮の匂いが一気に強くなった。

北側沿岸。観光地ではなく、漁港の島

城ヶ島北側沿岸の港風景

城ヶ島公園は最後に回すことにして、まずは北側沿岸を西へ歩く。住宅街を抜けると、景色は一気に漁港らしくなる。漁船、工場、作業場。観光客向けに整えられた景色というより、今も実際に動いている港の景色だ。

このあたりを歩くと、城ヶ島が単なる観光地ではなく、生活と漁業の島でもあることが分かる。海鳥の声、港の匂い、少し古い建物。バイクを降りて歩いたからこそ見えるものがある。

地元の気配。ポスターと変わった駐在所

港町の建物に貼られた地元政治家のポスター城ヶ島の特徴的な駐在所

道中で印象に残ったのが、建物のあちこちに貼られた小泉進次郎氏のポスターだった。横須賀・三浦の地元政治家としての存在感は知っていたが、実際に歩いてみると、生活圏の中に溶け込んでいることが分かる。

北側の道を進んでいくと、駐在所もあった。四角い柱のような建物の上に、見晴らし台のようなものが乗っている。地方に来ると、交番や駐在所にも一工夫ある。こういう小さな違和感が、旅先の記憶に残る。

西側の商店街から、南側の岩場へ

城ヶ島西側の商店街城ヶ島のまぐろ料理店周辺

島の西側に出ると、雰囲気は一気に観光地になる。飲食店、お土産屋、ダイビングスポット。そろそろ昼飯にしようと思ったが、店先には行列ができていた。ここで無理に並ぶより、先に島の観光を進めることにした。

城ヶ島の海沿いに広がる岩場

西側から南側に抜けると、景色はまったく違う。太平洋に面した荒々しい岩場と崖。波の侵食でできた地形、平らな岩場、削られた崖、地層の筋。観光地というより、自然がむき出しになっている場所だった。

岩場で見つけた小さなもの

熊のように見える朽木海辺で干されている天草

南側の岩場を歩いている途中、面白い朽木を見つけた。海風にさらされ、時間をかけて削られたような木だった。ただ、見る角度によっては熊のようにも見える。こういう小さな発見があると、散策は急に面白くなる。

さらに歩いていると、海藻を干しているおじいさんを見かけた。何を干しているのか聞くと、返ってきた答えは「天草」。これが最終的にはところてんになるという。普段は完成した食べ物としてしか見ていないものが、海辺で干され、手間をかけて食べ物になっていく。

城ヶ島の南側は、ただ景色がいいだけではない。土地の暮らしが、岩場のそばにそのまま残っている。

馬の背洞門。写真より存在感がある

馬の背洞門を見下ろす風景馬の背洞門と海

南側の海岸を進むと、城ヶ島の代表的な景勝地である馬の背洞門に着く。長い年月をかけて波が岩を削り、岩に穴が開いた海食洞穴だ。

岩場の中にぽっかりと開いた穴。その向こうに見える海。写真で見るより存在感があり、城ヶ島の荒々しさがそのまま形になっているようだった。

丘の上。トトロの道と太平洋

木々に囲まれた丘の上の道

馬の背洞門を見たあとは、海岸沿いから丘へ登る。丘の上へ入ると空気が変わる。高い木々に囲まれた、洞窟のような道。頭上を覆う枝葉、少し暗くなった足元。まさにトトロの世界をほうふつとさせる場所だった。

丘の上から見下ろす城ヶ島の海岸丘から見下ろす太平洋

丘の上の道を進むと、ところどころで視界が開ける。そこから見下ろす太平洋が、また最高だった。波が岩にぶつかり、白く崩れていく。海岸から見る海もいいが、高台から見下ろす太平洋には別の迫力がある。

魚のかねあで、生しらすとネギトロの丼

生しらすとネギトロの丼

丘から商店街へ戻るころには、腹はかなり減っていた。三崎といえばまぐろ。ただ、この日は生しらすを食べたい気分だった。昼時のピークは過ぎていたはずだが、「魚のかねあ」の前にはまだ7、8人ほど並んでいた。

注文したのは、生しらすとネギトロの丼。値段は2,200円。生しらすのさっぱりした味と、ネギトロの濃い旨みがちょうどいい。理由はよく分からないが、口に入れた瞬間に、これは現地で食べるべきものだと思った。

やはり、生しらすは現地で食うべきだ。

ソフトクリーム、城ヶ島公園、そして次回

城ヶ島公園の入口付近

腹ごしらえを終え、駐車場へ戻る途中でソフトクリームも食べた。何気ない店で、店員は地元のおじいさん。正直そこまで期待していなかったが、味が濃くてかなりうまい。観光地で食べるソフトクリームは、なぜこうもうまいのか。

再びGB350にまたがり、最後に城ヶ島公園へ行くつもりで坂を登った。だが、途中で車の列が見えた。時刻は午後3時ごろ。無理に公園へ入るのはやめ、一旦バイクを停めて入口だけ見て戻ることにした。

少し残念ではある。だが、旅にはこういう判断も必要だ。城ヶ島公園は、次に来たときの楽しみに残しておけばいい。

横須賀の温泉に寄って帰宅

横須賀の温泉施設

帰りはそのまま一気に帰るのではなく、横須賀の温泉に寄った。歩いた足を休め、海風に当たった体を温める。ツーリングの最後に温泉を入れると、旅の満足度が一段上がる。

温泉でひと息ついたあとは、高速道路を使って帰宅。往路は下道多めで約3時間。復路は高速道路で約1時間30分。やはり高速道路は便利だ。行きは景色を楽しみ、帰りは体力と時間を優先する。この使い分けが、日帰りツーリングではちょうどいい。

まとめ

今回は短い旅だった。だが、湾岸道路の爽快感、巨大なタンカー、城ヶ島大橋、漁港の道、馬の背洞門、丘の上から見下ろす太平洋、生しらすの丼、そして帰りの温泉。短いながらも、かなり濃い一日だった。

GB350で行く城ヶ島ツーリング。派手な遠出ではないが、満足度はかなり高い。日帰りで海を見に行くなら、城ヶ島はかなりいい選択肢だと思う。

近場でも、海があって、歩けて、うまいものがあって、最後に風呂があれば旅になる。

メモ

写真はフォルダ内の既存画像を使用。ナンバープレートが目立つ第二駐車場の写真は、個人情報配慮のため本文では使用していません。